無限打鍵山脈 v1 ファームウェアとカスタマイズ

自作キーボードキット「無限打鍵山脈」の使い方についての説明です。

 

目次

 

ファームウェアのアップデート

ファームウェアの変更があった際はTwitterアカウント @Jetjaguar_ZLにて告知します。

 

ファームウェアを書き込む前に

ファームウェアを書き込むと、キーマップは初期設定に戻ってしまいます。既にキーマップを設定済みの場合は、必ず控えを取ってください。

 

ファームウェアの配布場所

キーマップ変更に用いるWebサイト「Remap」にて配布しています。お手持ちのキーボードに対応するリンクを選択してください。

無限打鍵山脈 左手のみ ファームウェア配布ページ

無限打鍵山脈 右手のみ ファームウェア配布ページ

無限打鍵山脈 左右ペア ファームウェア配布ページ

 

Pro micro へのファームウェアの書き込み

ファームウェア配布ページで、書き込みたいファームウェアの「FLASH」をクリックしてください。するとこのようなポップアップが表示されます。

Bootloaderの欄は、Pro microを使用する場合「caterina」を選択してください。 続いてキーボードのマイコンボードとPCをケーブルで繋ぎ、ポップアップ内の「FLASH」をクリックしてください。

ブラウザの上部にこのようなポップアップが出ると思います。この欄にPro microが無い場合は、キーボードのリセットスイッチを押してください。USB-C端子のPro microの場合は、リセットスイッチを素早く2回押す必要があります。このポップアップからPro microを選択すると書き込みが始まります。

このような表示になれば書き込み成功です。

   

キーマップの変更

ErgoGridGoシリーズはRemapでキーマップを変更することができます。

本キット独自のキー

無限打鍵山脈ではジョイスティックの設定などのため、独自のキーを設定しています。

名称 機能
kb01 オートマウス機能の切替
kb02 ジョイスティックのキャリブレーション※1
kb03 左ジョイスティックのモード切替
kb04 右ジョイスティックのモード切替

※1 キャリブレーション時は、ジョイスティックに触れないでください。

   

ジョイスティックの機能

搭載しているモードとモード切替順

無限打鍵山脈のジョイスティックには以下のモードがあり、左右のジョイスティックそれぞれでいつでも切替可能です。

  1. マウスカーソル
  2. スクロール
  3. 方向キー(試作段階)
  4. Autodesk Fusion用機能(開発中。今後のアップデートにて実装予定。左右ペアで使う場合のみ有効。)

モード切替キーを押す度に、上記の順(マウス→スクロール→…)で切り替わります。

 

方向キー機能(試作段階)

ジョイスティックを倒した方向に応じて、割り当てたキーを入力します。リリース時点のファームウェアでは、方向キー機能はレイヤ切り替えに対応しておらず、レイヤ0にて割り当てたキーが入力されます。

 

Autodesk Fusion用機能

左右のジョイスティックを組み合わせてFusionの3Dモデリングを操作するための機能です。

 

ジョイスティックの機能について

今後のファームウェアアップデートで、ジョイスティックの機能を順次追加および改良していく予定です。機能追加や改良のご要望がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。

   

使用上の注意

左右間を繋ぐTRRSケーブルについて

  • 無限打鍵山脈にはAとBの2つのTRRSジャックがあります。AとA、BとBを繋いでください。
  • TRRSケーブルを抜き差しする場合は、マイコンボードに給電されていない状態で行ってください。給電中の抜き差しは、ショートなどを引き起こしマイコンを破壊してしまう場合があります。

その他

  • 振動などでネジが徐々に緩む場合があります。キーボードを軽く振って音がしたら、ネジが緩んでいる可能性が高いです。定期的に締め直しましょう。
  • マイコンボードにケーブルを抜き差しする際は真っ直ぐに差しましょう。力のかけ方によってはコンスルーピンがPCBから浮いてしまう可能性があります。
  • コンスルーピンは抜き差し可能ではありますが、回数に限りがあります。頻繫な抜き差しは控えましょう。

   

よくあるトラブル

ユーザの皆様から寄せられたトラブルと、その対応策を紹介させていただきます。

キーの反応が悪い、勝手に反応する

  1. まずはコンスルーピンがPCBから浮いていないか確認してください。この場合が非常に多いです。
  2. はんだ付けに不備が無いかもご確認ください。
  3. 原因が特定できない場合は設計者へご連絡ください。

マイコンが接続先の端末から認識されなくなった

  • マイコンボードに給電されているときにTRRSケーブルを抜き差ししてしまうと、マイコンボードを再起不能にしてしまう場合があります。復旧不能なのでPro microをお買い換えください。
  • ファームウェア書き込み時に、誤ったブートローダを選択するなどしてマイコンボードを再起不能にしてしまう場合があります。もう一台Pro microがあれば蘇生できる場合がありますが、極めて特殊な手法ですので、当方はサポート外とします。